なんだかんだで、音楽のデジタル化は次なる局面に向かっている1982年CDの登場によって音楽はデジタル化されて家庭へ流通されるようになったが、とはいえ当時の一般リスナーがデジタルを意識する必要はなかったしそんな局面もなかったCDが登場して約20年後にiPodとiTunesが登場したあたりから、我々は音楽をデジタルデータのファイルとして目にすることになる
◆Astell&Kern AK100-32GB-BLK画像
「オーディオを突き詰めること=ハードウエア&環境の充実」という旧来の図式に加え、「音楽ファイルの品質をどう管理するか」という新たな要素が付け加えられたわけだが、後者の役目は「アーティストでもオーディオメーカーでもなく、オーディエンス側に委ねられる」という、それまでの常識をひっくり返すものでもあった「はぁ?音楽を楽しむのになんでパソコンが必要なの」と全力の嫌悪感をむき出しにした音楽ファンも少なくなかったし、もちろん私も同様の心持ちだった
当時、あまりに大きすぎる音楽ファイルをどのように圧縮するかがひとつの焦点だったわけだが、当然ながら一般リスナーは、専門的なことには興味もなければその意味を知りたいとも思わないとにかくめんどくさいのは嫌じゃ、という意見だけが唯一の正論だ
結果、一般音楽ファンと、良い音を追及したいと思う音楽ファンとの間には大きく深い溝ができ、2極分化が加速したつまり、一般音楽ファンが本当にいい音に接触する機会そのものが壊滅的に失われてしまうという、最悪の事態へまっしぐらだ若いアーティストを育む栄養分が欠落した劣化コピーで、たくさんの音楽が流通されたアーティスト性もへったくれもない音質や、アーティストの意図が削ぎ落とされた音源で、芸術や文化が育まれるはずもなし音楽が音楽を刺激して新たな芸術を生み出す文化発展のスパイラルは分断され、実に深刻な事態を招くこととなったわけだ
だが、時代はまわるここにきて、リベンジのように一般ユーザーへ“最高の音”が届く環境が、じわじわと押し寄せてきているのだ「めんどくさいことはなし」のまま、アーティストが生み出した作品の素晴らしさを漏らすことなく享受できる最高品質のサウンドが身近にやってきている技術革新、ばんざい!
そこで、Astell & Kernから登場したAK100の紹介であるポータブルデジタルオーディオプレイヤー(DAP)は、iPodとWalkmanの2大ブランドが市場を席巻しているわけだが、実はiBassoのHDP-R10、Colorfly、COWON、AltmannのTera Player、HiFiMANのHM-901…といった、iPodやWalkmanのサウンドをはるかに凌駕した高級DAPは既に数多く世に存在しているただし、多くがマニアのためのマニアックなプレイヤーであり、あくまでニッチな市場をにぎわすアイテムであることは否めないあらゆる機能にメスを入れ徹底追及するがあまり、価格も高騰、ボディサイズも肥大し可搬性が犠牲になったりすることもある
そんな中、このAK100だけはちょっと匂いが違った極限まで抑えられた価格に、シンプルなデザイン、iPodで慣れ親しんだ音楽プレイヤーとしての顔を持ち、その佇まいは、よくある普通のプレイヤーのルック&フィールだ何か難しそう…という初心者を寄せ付けないような威圧感は一切影を潜めているむしろちょっとシャープでカッコよく、ポケットにスッと入るコンパクトなそのサイズからは、いい意味で中身の凄さを感じさせない
要するにマニア向けのめんどくさい仕様ではなく、まさにiPodが登場した時のように直球でシンプルかつ潔いという、コンセプトにぶれがないのだごく普通の人が、何も考えず言われるように使うだけで即素晴らしい音を堪能することができるAK100の立ち位置は、ありそうでなかった新たなシーンを切り開くエネルギーに満ち満ちている
AK100のサウンドは、全域にわたってずば抜けた透明感を持ち、よどみなきクリアなトーンを叩き出す清潔感のあるサウンドで、一切の無駄がなくタイトで体脂肪率の低いサウンドだ余計な味付けを一切感じさせないので、そのCDそのものの音を、何ら演出なくソリッドに鳴らすという印象であるCDの中に入っている音のひとつひとつをディテール細かく描き出すことで、その解像度はこれ以上は望めないと思える領域に達している
本来のCDの音をそのまま劣化させることなく最高品質の再生機器で楽しむというだけのことだが、音楽の中に閉じ込められた繊細な音の陰影に耳を澄ませてこそ、深遠なアーティストの思いに初めて気付かされることもあるいわば高音質の醍醐味はそこに尽きるとも思う綺麗な写真なのにピンボケだと魅力は半減でしょ?素晴らしい芸術は手に取るように見回すことで、その感動が何倍にもなって押し寄せてくるでしょ?
AK100は単に音が良いというだけではないiPodやWalkmanでは再生すらできないCDよりもクオリティーの高いスタジオマスター音源を気軽に楽しむことができるいわゆるハイレゾ音源対応と言われるものだ普段MP3などの圧縮音源を聞いている我々にとって、CDの音こそ最上位品質と思っているけれど、レコーディング現場で作られるサウンドはさらに上位の規格で高音質が保たれているそれを44.1kHz/16bitという規格まで“音質を下げて”流通させていたのが、CD盤だスタジオマスター音源(ハイレゾ音源)は、DVD AudioやSACD、Blu-Rayなどで一部用いられてきているけれど、一般リスナーにはなじみ薄い世界なのはご存じのとおり
そんな中で、数年前から登場してきたのが高級ポータブルDAPの存在で、ハイレゾ音源を再生するために設計され、そのサウンドクオリティに似合った高い再生能力を与えられた商品群であるこれらの登場によりハイレゾ音源を楽しむ人々のすそ野は広がり、e-onkyo musicを筆頭にハイレゾ音源の配信サービスも少しずつ充実を見せてきた
そして今、AK100の登場である
AK100をしばらく使い込んで思うことのひとつに、イヤホン/ヘッドホンの選択が楽しいということがあったAK100のサウンド自体がプレーンなだけに、イヤホンの個性がそのまま引き出されるような印象を受けるのだ「AK100はイヤホンを選ぶ」という意見も耳にするが、イヤホンの特性をより明確に暴き出しているにすぎず、AK100との相性ではなく、実は自分の好みとの相性を描き出しているととらえたほうが合点がいく
◆Astell&Kern AK100-32GB-BLK画像
「オーディオを突き詰めること=ハードウエア&環境の充実」という旧来の図式に加え、「音楽ファイルの品質をどう管理するか」という新たな要素が付け加えられたわけだが、後者の役目は「アーティストでもオーディオメーカーでもなく、オーディエンス側に委ねられる」という、それまでの常識をひっくり返すものでもあった
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