「世の中に不満があるなら自分を変えろ! それが嫌なら、耳と目を閉じ口をつぐんで孤独に暮らせ」
これは『攻殻機動隊』シリーズの主人公・草薙素子が愚痴をだらだらと語り続ける少年に対して放った一言アニメを見たことがなくても、思わずドキリとする台詞です
原作は、1989年に「ヤングマガジン海賊版」で士郎正宗氏によって描かれたSF漫画多くの人間が電脳によってインターネットにアクセスできるようになるなど、科学技術が飛躍的に発達した2030年の日本が舞台「公安9課」と呼ばれる未来都市の警察組織が怪奇事件の謎を解いていくストーリーです
SFで女性が主人公といった点でも珍しいこの作品原作がはじまったのはもう20年以上も前にもかかわらず、まるで将来、実際にこのようなことが起きるのではないかと思わせるリアリティな世界観も人気のひとつです
その後1995年に映画化、また2002年にはテレビアニメ『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX』が放映そしてこのアニメを元にした漫画を「月刊ヤングマガジン」で衣谷遊氏が連載し、『攻殻機動隊』の新境地を確立国内だけではなく世界中にファンを持つ日本を代表する作品となりましたそして、昨年には3Dアニメーションとして映画化され、まだまだ根強い人気を誇る同作品がゆえに、10月8日には、ついにパチンコになって登場「新世紀 ぱちんこ攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」として全国展開されます
これを記念して、「笑い男からの挑戦状」というキャンペーンサイトが10月5日からスタート同作品の人気キャラクター「笑い男」から出題されるタイピング問題に挑戦して、プレゼントに応募できるゲームとなっていますこのタイピングゲーム、作品中で実際に使われた台詞が出題されるとのことなので「攻殻機動隊」ファンは、挑戦してみてはいかがでしょうか堺屋太一氏と言えば、元通産省の官僚で、予測小説の分野を拓き、経済、文明評論、歴史小説など幅広いジャンルに精通する日本を代表する作家・論客
そんな堺屋氏が、じつは集客・イベントプロデュースのプロだったことをご存じでしょうか?
氏は、2010年の上海万国博(7308万人)に破られるまで、世界記録を保持していた日本万国博を企画・開催し、また沖縄観光開発やサンシャイン計画も推進した人物
『人を呼ぶ法則』は、そんなイベントのプロ、堺屋氏が、企画、プロデュース、集客の極意を語った注目の新書です
氏の作品には、いつも体系があり、原理・原則があり、実践のためのアイデアがありますが、本書でもそれが貫かれています
まず、本書のテーマである「人を呼ぶ」が、なぜ現在の日本に必要なのか、著者は、冒頭でこんな説明をしています
<世の経済的な営みには、三つの種類がある「物を造る」「価値を移す」「人を呼ぶ」だ>
これは、近代工業社会の考え方から商人的考え方、現在の知価社会の考え方へと社会がシフトしていることを意味していますが、現在はまさに「人を呼ぶ」ことで富を生み出す、知価革命の時代
シンガポールや香港、バンコク、上海などの都市が、躍起になって人を呼ぶ「戦い」を展開していることからも、それはわかると思います
では、人を集めるのに一体何が必要なのか?
著者は、「意(will)」に始まり「企て(くわだて)」、「謀(はかりごと)」、「設計(デザイン)」へと続く一連のプロセスを述べ、人を動かす極意を紹介しています
オリンピックを補助金なしで開催し、二億ドルもの利益を上げたピーター・ユべロス氏、単なる「賭博の町」だったラスベガスをイベント・シティに変えたハワード・ヒューズ氏、梅田に百貨店を、宝塚で歌劇と遊園地をそれぞれ作った小林一三氏など、偉人たちのエピソードも読み応えがあります
ビジネス的に参考になったのは、ジョージア州アトランタの観光開発を手掛けて成功したというアメリカのツーリズム・プロデューサー、アラン・フォーバス氏から著者が教わった「アトラクティブス」の概念
「アトラクティブス」とは、「あれがあるから沖縄へ行こう」と思える要素のことで、全部で6つのアトラクティブスがあるようです
1.歴史――歴史上の有名事件の現場や歴史的建造物
2.フィクション――小説や演劇、歌謡で有名になった名所や名物
3.リズム&テイスト――音楽が楽しく、食事が美味しい
4.ガール&ギャンブル――ねえちゃんがきれいでスリルに富んでいる
5.ショッピング――名物名品があり、賑わいに富んだ街並みがある
6.サイトシーイング――風光明媚で奇勝絶景に恵まれている
ほかにも、「プロデュース10段階」や、意思決定コスト引き下げの理論など、何かをプロデュースする人が知っておくべき知識が満載で、到底新書とは思えない情報量です
氏の作品からは最近、離れていましたが、これはひさびさに読み応えのある一冊です
原作は、1989年に「ヤングマガジン海賊版」で士郎正宗氏によって描かれたSF漫画
新作腕時計 原作は、1989年に「ヤングマガジン海賊版」で士郎正宗氏によって描かれたSF漫画
iPhone 4/4s ケースコピー
原作は、1989年に「ヤングマガジン海賊版」で士郎正宗氏によって描かれたSF漫画IWC時計